第十二回 株式会社真鍋塗装の雑学講座

2026.04.10

皆さんこんにちは!新学期が始まりドタバタされていると思いますが、
今回も更新させていただきます!
更新担当の黒川です。

前回は【ベランダ防水(FRP/ウレタン) 💧🛡️】をお話させていただきましたが、

今回のブログ内容は
【シーリング工事の要点 🧵🧪 】
のお話をさせていただこうと思います!

"シールは“埋める作業”ではなく“ジョイント設計”。 目地の“動き量”と“接着面の選定(2面接着)”、断面比、プライマー適合、硬化管理が寿命を左右します。ここを外すと、どんな高耐候塗装も端部から破綻します。🔧

1. ジョイントの基本思想 🧭

2面接着が鉄則:背面はボンドブレーカーやバックアップ材(丸棒)で非接着にし、左右の2面だけに接着。→ 伸縮追従/三面拘束破断の回避。

断面設計(幅:深さ):一般に1:1/2〜2/3。深すぎは硬化不良・表面しわ/浅すぎは破断。

ムーブメント(設計変位):サイディング目地は±10〜25%程度を想定。可とう性の高い材料を選ぶ。

2. 材料選定のロジック 🧪

変成シリコン(MS):塗装可/汚染少/屋外万能。戸建て外装の標準解。

ポリウレタン(PU):弾性◎だが黄変/汚染に注意。塗装前提で使う。

シリコーン:耐候◎だが塗装不可が多い。ガラス・金属・浴室など専用用途。

2成分型:均一性能・厚塗り向き。可使時間管理が肝。

ノンブリード:上塗り塗装の可塑剤移行によるベタつき/汚染を防ぐ必須仕様。

3. 下地とプライマー適合 🧲

サイディング:粉化(チョーキング)除去→専用プライマー→既定時間内に充填。

金属:脱脂→研磨→金属用プライマー。メッキ(ガルバ)はメッキ対応が必須。

塗膜上:付着試験で可否判断。剥離しやすい旧塗膜は撤去が無難。

4. 施工手順(打替えの標準) 🧰

既存撤去:カッターで左右壁面を傷めず切り離し、底まで除去。

清掃・脱脂:ダスト/油分を完全排除。エアブロー+ウエス。

バックアップ材/ボンドブレーカー挿入:深さ制御と非接着を作る。

プライマー塗布:規定量・乾燥時間を厳守。放置しすぎ=再汚染。

充填:連続吐出で気泡レス。充填量>最終断面を意識。

ヘラ押さえ:両面に圧をかける。表層だけ撫でるのは×。

養生撤去:糸引きに注意し、角を立てて引く。

硬化・養生:表面硬化後の塗装。可塑剤移行時間も考慮。

5. 増し打ち適用の見極め 🧐

可:深さ十分/背面非接着が担保でき、旧材に油染み・脆弱がない。→ プライマー併用で上から増し打ち。

不可:痩せ・割れ・剥離が進行/背面接着の疑い/目地周りの割れがある。→ 打替え一択。

6. 気象・硬化管理 🌤️

露点差≥3℃/湿度≤85%。低温高湿は表面しわ・白化の原因。

降雨予報:初期硬化までに濡らさない工程設計。日照・風で可使時間が変わる。

7. 取り合い部のコツ(サッシ・笠木・入隅) 🧷

サッシ回り:レールの水抜き孔を塞がない。二面接着を守る。

笠木重ね代:一次止水(板金)を整え、シールは二次として扱う。

入隅/出隅:R仕上げで応力集中を避ける。

8. 典型不良と対策 🩺

3面接着→破断:背面処理ミス。ボンドブレーカーで是正。

気泡・ブロー:充填速度・ノズル角度見直し。やや過充填→押さえで抜く。

早期汚染:ブリード。ノンブリード材へ変更+表面洗浄。

9. 検査・記録 📸

断面写真(幅・深さ)、プライマー缶、使用ロット、温湿度、養生時間。

打替え数量はmと箇所で記録し、見積と突合。





次回(第13回)は施工管理の基礎。露点・乾燥・膜厚・写真台帳・検査表——“見える化”で品質を守る仕組みを作ります。⏱️📊
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