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第二十回 株式会社真鍋塗装の雑学講座

こんにちは!更新担当の黒川です!
前回は【 工場・店舗の床塗装 🏭🦺】をお話させていただきましたが、

今回のブログ内容
【木部塗装の教科書 🌲🪵】

のお話をさせていただこうと思います!

木は“生きている素材”。 含水変動で伸縮し、紫外線でリグニンが分解し、菌やカビが繁殖する。塗り方次第で、経年美化にも短命化にも転ぶ——それが木部。ここでは素材理解→下地→仕上→維持を、外装・内装それぞれに分けて体系化します。🧭

1. 木の基礎(樹種・含水・組織) 🌳

針葉樹(スギ/ヒノキ/パイン):軽く柔らかい。傷・凹みに弱い。

広葉樹(オーク/チーク/ウォールナット):重硬で寸法安定。外装は耐久樹種が有利。

含水率:外部木部は周辺湿度に追従。塗装時は含水率管理(目安15〜18%以下)。

2. 劣化メカニズム 🧪

紫外線:リグニン分解→繊維露出→グレー化。

含水:膨張/収縮→割れ。木口からの毛細管吸水が大きい。

菌/カビ:栄養+湿度で繁殖。特に北面/日陰は注意。

3. 下地づくり(ここが命) 🪚

洗浄:灰化した繊維をブラシ/ケレンで除去。高圧近接NG。

研磨:外装=#120前後で足付け、内装=#180〜240で肌を整える。

木口止水:エンドグレインシーラーで吸水口を塞ぐと寿命が一段伸びる。

節・ヤニ:シェラック系やヤニ止めでブロック。

4. 浸透型 vs 造膜型 🎨

浸透型(オイル/ステイン):木目活かし/短期更新。薄膜多層が基本。撥水+防カビを付与。

造膜型(クリヤ/着色/ウレタン/アクリル):保護力高。ただし割れ追従に弱い→目地・木口を柔らかく運用。

外装:半透明浸透が扱いやすい。強日射/水平面は造膜+UV吸収剤も検討。

5. 色と紫外線対策 🌞

濃色はUV遮断に有利。無色クリヤは外装では短命。

UV吸収剤/HALS入りで退色とひびを遅らせる。

6. 施工フロー(外装・浸透型の例) 🧰

洗浄→乾燥(含水率確認)

研磨(#120)→ダスト除去

防腐・防カビ含浸(必要に応じて)

1回目:薄く塗布→ウェットオンウェット拭き取り

2回目:乾燥後に薄く重ねる(薄膜多層)

木口止水を仕上げに再確認

7. 内装木部の注意(住環境) 🏠

臭気/VOCを抑える水性や自然塗料が安心。

艶:半艶は清掃性と傷の見えにくさの妥協点。

食品接触が想定される天板は食品安全グレードのオイルを選択。

8. 典型トラブルと対策 🩺

早期退色:無色/薄色でUV不足→濃色やUV添加へ変更。

造膜の割れ/剥離:含水変動に未対応→浸透型へ切替または弾性クリヤ。

ヤニ染み/タンニンブリード:シェラック/専用プライマーで封止。

9. 維持(更新サイクル) ⏳

外装浸透:1〜3年で重ね塗り。薄く→乾燥→薄くの反復。

外装造膜:3〜6年で表面メンテ。割れ・白化が出る前に上掛け。

デッキ:水平面で摩耗/紫外線/水が厳しい。春の洗浄→夏前メンテが定番。

10. ディテールの美学 ✨

木端(こば)の面取りで塗膜の角割れを防ぐ。

柿渋/オイル×ワックスでしっとり艶を作る。

金物接触部は電食・黒染みを想定し絶縁やタッチアップを計画。

次回(第21回)は機能性塗装の付加価値。防カビ・低汚染・抗菌・防落書き——材料×形状×清掃で効果を最大化する“実装設計”を紹介します。🧼🧪